海燕社についてリンクサイトマップ


ホームプロフィール作品紹介コラムフォトアンケート上映日程購入案内




「海燕社の小さな映画会」2024年12月/December


作  品

『むんじゅる笠 -瀬底島の笠-』(2021年/92分)



日  時

2024/12/7(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(予約必須)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【むんじゅる笠-瀬底島の笠-】監督 城間あさみ/製作 海燕社

むんじゅる笠とは麦わらと竹で作る日よけの笠。
放射状にならんだ麦わらはつややかでシルエットが美しい。そして、軽くて涼しい。
かつて沖縄では、強い日差しをよける野良笠として各地で愛用されていたが、今は実用的な役割
よりも、祭りや舞踊のモチーフとしての笠で知られている。
舞台は、沖縄県本部町の西の海にある瀬底島。瀬底大橋が架かるまでは、シマチャビ(離島苦)
の暮らしを余儀なくされた離島だった。
生活の足は船。生活物資の運搬や通勤・通学等を担い島人の暮らしを支えた。生活の水は雨。川
や湧き水のない島では、水道が引かれるまでは、集落にため池、屋敷には甕やタンクを設置して
雨水をためていた。水が不足すると本島のカー(井泉)の水を運んだ。
かつて、瀬底島の多くの人が、副業としてむんじゅる笠を作り、笠の材料が足りないときは、島
外へ調達に出かけた。むんじゅる笠は瀬底島の特産品であった。
現在、瀬底島でたった一人となったむんじゅる笠の作り手が大城善雄さん。善雄さんは島の草分
けの家「ウフジュク」の当主で、島唯一の男の神人(ウフシニヘー)である。
この作品は、善雄さんの野良笠と踊り笠(琉球舞踊「むんじゅる」)の製作工程と瀬底島の神事、
むんじゅる笠と共に生きた島の暮らしを描いたドキュメンタリーである。



海燕社の小さな映画会2024/12月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年11月/November


作  品

『芭蕉布を織る女たち-連帯の手わざ-』(1981年/30分)
『 武 州 藍 』(1986年/43分)



日  時

2024/11/17(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

無料上映(予約必須)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【芭蕉布を織る女たち-連帯の手わざ-】企画製作 ポーラ伝統文化振興財団/制作協力 桜映画社/
監督 村山英治/文部省選定、芸術祭優秀賞、毎日映画コンクール教育文化映画賞 他
太平洋戦争を境に亡びてしまった芭蕉布の復興に生涯をささげてきた『喜如嘉の芭蕉布工房』の
平良敏子さんを中心に、糸芭蕉の栽培から染色、織りと一貫して共同作業で行われる製作工程を
追い、製作にかかわる女性たちの思いを映し出す。

【武州藍】製作 民族文化映像研究所/撮影地 埼玉県羽生市/熊谷市
武蔵国で藍作りが始まったのは江戸時代という。大消費地、江戸とのかかわりから生まれた産地
である。これはその栽培地から染めまでの伝統的技術と習俗の記録である。藍は生きものだとい
う。機嫌の良し悪しがある。その藍の様子を丹念にみながら染める技術には、職人の技と祈りが
込められている。


海燕社の小さな映画会2024/11月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年10月/October


作  品

『こどもの時間』
(監督 野中真理子/2001年製作/80分)



日  時

2024/10/6(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(予約必須)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




〜オトナは、忘れてしまっている〜

この映画の主人公は、埼玉県にある保育園に通うこどもたち。
畑や林もある4000坪の土地で、0歳から6歳までおよそ100人のこどもたちが、大人と、山羊や
馬と、火や水とともに暮らしています。食べる。眠る。走る。遊ぶ。・・・こどもがこどもの仕
事に一生懸命なその瞬間、小さな体の内側で大きな物語がはじまります。
そんな「人生のはじまりの時間」をどうぞご一緒ください。あなたの体の奥にある大切な記憶と
きっとめぐり逢うはずです。
「人生のはじまりの時間」を見つめたキッズ・ストーリー

【監督】野中真理子
【語り】イッセー尾形
【出演】いなほ保育園のみなさん
【撮影】夏海光造
【音響】米山靖
【プロデューサー】寺中桂子
【製作】マザーランド「こどもの時間」映画上映委員会
【配給】野中真理子事務所


海燕社の小さな映画会2024/10月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年8月/August


作  品

『南島残照 女たちの針突(ハジチ)-沖縄・宮古諸島のイレズミ-』
(ヴィジュアルフォークロア製作/1984年撮影/2014年製作/64分)

『イザイホウ』
(監督 野村岳也/海燕社製作/1967年/49分)


日  時

2024/8/10(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(予約必須)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【南島残照 女たちの針突(ハジチ)-沖縄・宮古諸島のイレズミ-】
沖縄・宮古のおばあたちの手に刻まれたイレズミ〈ハジチ〉。かつて南は与那国島、北は奄美大
島・喜界島まで南島女性の象徴として見られたが、明治時代の「文身禁止令」以降、次第に廃れ
ていった。1984 年、沖縄本島と宮古諸島にハジチを伝える女性を訪ね歩き88 歳から99 歳まで
の女性22人に自らのハジチについて語ってもらった。激動の世を生きた女たちの人生が深く刻ま
れたシワとともに饒舌な島言葉で語られる。南島のイレズミ文化の消滅直前の貴重な記録である。

【監督】北村皆雄
【撮影】柳瀬裕史・北村皆雄
【制作】北村皆雄・三浦庸子
【監修】名嘉真宜勝
【琉歌】嘉手刈林昌
【わらべ歌】糸満市西崎小学校合唱部 [ 採譜・編曲] 杉本信夫
【撮影助成】公益財団法人トヨタ財団


【イザイホウ】
沖縄県南城市の久高島は、昔から神の島として知られ、年間三十に及ぶ神事が、島の暮らしに組
み込まれており、今でも島人によって厳粛に受け継がれている。この久高島最大の神事が、十二
年に一回午年に行われる「イザイホウ」である。
「イザイホウ」は、30 歳から41 歳の島で生まれ、島に生きる女が神になる神事で、四日間の本
祭を中心に一ヵ月余の時をかけて行われるのである。島の女たちは、ノロを中心に神女組織を構
成して島の男たちや島の暮らしを守ってきた。
これは、1966 年の「イザイホウ」の記録作品である。
「イザイホウ」はその後1 回行われ、1978 年を最後に消滅した。多くの祭や神事が時代の波と
ともに形骸化し観光資源に変身したケースの多いなかで、「イザイホウ」は厳粛な神事の心を失
わず、生きたまま消え去ったのである。
「イザイホウ」はまた、ドラマチックな構成を持ち歌や踊りの原点ともいうべき内容を有し、学
問上でも価値の高い稀有の神事であった。今は、この記録映像で、その魅力の一端を感じてもら
うしかないのである。( 野村岳也)

海燕社の小さな映画会2024/8月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年7月/July


作  品

『老人と海』ディレクターズカット版
(監督 ジャン・ユンカーマン/シグロ製作/2010年/98分)
日  時

2024/7/21(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(予約必須)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【老人と海/ディレクターズカット版】
製作:シグロ
撮影:清水良雄
音楽:小室等
企画・製作:山上徹二郎
演出:ジャン・ユンカーマン
録音:本間喜美雄/滝澤修
編集:市原啓子
音楽:小室等
演奏:坂田明/佐藤允彦/竹田裕美子/石川鷹彦/他
スチール:本橋成一

“82才の老人が ひとり小舟を操り 流れの速い黒潮で巨大カジキに挑む!”
今から34 年前、荒々しくも美しい自然が残る与那国島にサバニと呼ばれる小舟を操り200 キロも
の巨大カジキを追う老漁師がいた。島の人々に支えられ、ばあちゃんを愛して海に行き、海を愛
して漁に出る。じいちゃんは長い不漁に苦しみながらも、自然への敬意と漁師の誇りを忘れず、
1 年後、ついにカジキとの格闘に打ち勝った。まっすぐなじいちゃんの生き方や、自然と人間と
が共存する姿から、人が生きる事の根源的な強さと豊かさがはっきりと見えてくる。

“ヘミングウェイの不朽の名作『老人と海』の世界が地球の裏側に厳存していた”
小説『老人と海』の舞台であるキューバのハバナ港と日本最西端に位置する与那国島とは、緯度
がほぼ同じで似たような激しい海流が流れている。この面白い類似に気が付いたプロデューサー
は『老人と海』の世界を求めて与那国島に飛んだ。そしてサバニに乗ってカジキ漁をする老漁師、
糸数繁さんと出会い与那国島の独特な文化や、ゆったりと流れる時間をカメラに収めながら1 年
にわたって撮影を敢行し、企画からまる5 年がかりで映画は完成した。

“じいちゃんは愛する海に還っていった”
映画完成後、最初の上映会が与那国島で開かれた。そこでじいちゃんはヒーローになった!
しかし、東京公開を1ヶ月後に控えた1990 年7 月末、いつものようにサバニで漁に出ていたじい
ちゃんは、カジキと思われる大魚に引きずり込まれ、海で還らぬ人となってしまう。海と共に生
き、そして海に還っていったじいちゃんは、真の意味で『老人と海』の主人公そのものだった。


海燕社の小さな映画会2024/7月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年6月/June


作  品

『ふじ学徒隊』(海燕社製作/2012年/48分)
『はだしのゲンが伝えたいこと』(2011年/32分)
製作:シグロ、トモコーポレーション

日  時

2024/6/22(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生無料(予約必須)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【ふじ学徒隊】
証言:仲里ハル/宮城トヨ子/宮城喜久子/田崎芳子/渡久地敏子/名城文子/真喜志光子/
   真喜志善子/平良ハツ/嘉手納米子/新垣道子/大城正禎

製作委員会:宮城 鷹夫/福地 曠昭/安仁屋 政昭/星 雅彦/海勢頭 豊/古謝 将嘉/
      新垣 道子、与儀 尚子、城間 妙子、玉盛 照子(ふじ同窓会)/
      野村岳也、城間あさみ、澤岻健(海燕社)

三ヶ月余の少女たちの記憶の記録である。
少女たち一人一人を通して、生きるとは、
死ぬとはどんなことかを考える時、
戦争がどんなに非情なものかが浮彫りになるであろう。

「かならず、生き残れ。親元へ帰れ」「絶対に死んではならない」
小池勇助隊長の最後の言葉より

沖縄戦で動員された女子学徒隊は10 校およそ500 人。激戦の本島南部では、ほとんどの学徒隊が
半数近くの戦死者を出した。そんな中、わずか3 名の戦死者にとどまったのがふじ学徒隊である。
1941 年、ヘチマ襟の制服を着た積徳高等女学校の1 年生の写真がある。彼女たちは、一度も憧れ
のセーラー服を着ることはなかった。積徳高等女学校学徒隊が語る沖縄戦。

【はだしのゲンが伝えたいこと】
監督:石田優子/出演:中沢啓治/製作:山上徹二郎、渡部久仁子/聞き手:渡部朋子
撮影:大津幸四郎/ナレーション:小林さやか/編集:石田優子/企画:渡部朋子

1945年8月6日、中沢啓治さんは広島市内の神崎国民学校(現在の神崎小学校)で被爆する。
国民学校の1年生、6歳だった。中沢さんは奇跡的に助かったが、父・姉・弟を亡くした。被爆
直後に生まれた妹も4ヶ月で亡くなる。中沢さんは、自身が目撃した広島原爆の惨状をまるでカ
メラで撮影するかのように、つぶさに脳裏に焼きつけている。『はだしのゲン』に表現されてい
る広島の光景は、中沢少年が自ら体験したことを、ゲンに託して描いたものだ。
現在中沢さんの作品の原画は、広島平和記念資料館に収蔵されている。『はだしのゲン』の巻頭
カラーページや単行本の表紙など、色鮮やかな原画の数々。単色の墨で描かれた『はだしのゲン』
の原画には、描いた当時の細かな筆跡やタッチが残っている。中沢さんの願いは、戦争や核兵器
のない未来であり、子供たち自らが平和を追求し続けてほしいということだ。「それには、漫画
がひとつの役割を果たしていると思う。文章だと読みづらい子にも、漫画なら素直に入っていく。
子供達に、素直に戦争反対の気持ちが根付いていったら作者冥利につきる。」中沢さんが、今回
のドキュメンタリー映画に託したメッセージである。


海燕社の小さな映画会2024/6月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年5月/May


作  品

『奥会津の木地師』(民映研製作/1990年/11分)
『木の生命よみがえる-川北良造の木工芸-』(1997年/34分)
企画製作:ポーラ伝統文化振興財団/製作協力:桜映画社/監督:村山正実

日  時

2024/5/19(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(子供料金600円)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【奥会津の木地師】
日本列島には、近年まで移動性の生活をする人々が活躍していた。山から山へ移動して椀などの
木地物を作る木地師もそのなかにあった。これは、昭和初期まで福島県南部の山間地で盛んに移
動性の活動をしていた木地師の家族による当時の生活と技術の再現記録である。
ブナを中心にした落葉広葉樹林帯。小椋藤八さんたちは、ブナを材料とした椀を作っていた。ま
ず木地屋敷を作る。屋根も壁も笹で葺く、掘立て造りである。家の中には、囲炉裏のある座敷と
フイゴやロクロ台などを置く広い土間がある。屋敷ができあがると山の神を祀り、フイゴまつり
をする。山の神まつりで藤八さんが唱えた唱え言は、古代のタマフリではないかとみる人もある。
谷から水も引いてきた。椀作りが始まる。男たちは山へ入りブナを倒し、伐り株に笹を立てて神
に祈る。そしてその場で椀の荒型を作る。倒したブナに切り込みを入れて山型を作り、マガリヨ
キでそれをはつり起こしていく。女たちが荒型を屋敷に運び、椀の外側を削って整形するカタブ
チ作業、中を刳るナカグリ作業と続ける。男たちが手引きロクロで椀に仕上げていく。
できあがった椀は馬の背で町へ運ばれる。手引きロクロは奈良時代に大陸から導入されたものだ。
藤八さんたちは移動性生活をやめ、手引きロクロもしなくなって50年余りたっていた。しかし藤
八さんたちの身体には、千年を越す技術の伝統が見事に息づいていたのであった。

【木の生命よみがえる-川北良造の木工芸-】
木工芸作家・川北良造は1934年(昭和9年)に石川県山中町に生まれ、父・川北浩一に師事して
材料になる木を轆轤(ろくろ)で回転させながら椀・鉢・盆などの丸い器物を削り出す木工挽物
技法を習得、さらに氷見晃堂に師事して研究を重ね、伝統的な挽物技法を高度に体得した。欅を
中心に、桑、楓、黒柿、栃などの素材の特色を生かし、伝統的な筋挽きや各種象嵌技法に独自の
工夫を加え、その堅実な技術を駆使して、現代感覚溢れる清新な作品を発表している。昭和41年、
42年、日本伝統工芸展で日本工芸会会長賞受賞。1994年(平成6年)重要無形文化財「木工芸」
保持者(人間国宝)に認定された。この映画は、平成8 年の秋から平成9 年の夏までの川北良造
の8 ヵ月に亘る「欅造りの盛器」の制作過程(木取り・荒挽き・中挽き・仕上げ挽き・象嵌・拭
き漆の仕上げ作業及び道具の制作など)を記録したものである。


海燕社の小さな映画会2024/5月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2024年4月/April


作  品

『うむい獅子-仲宗根正廣の獅子づくり-』(2022年/58分)
製作:海燕社/監督:城間あさみ

日  時

2024/4/21(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:00受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(子供料金600円)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




八重瀬町字志多伯の獅子舞は、およそ三百年の歴史を持ち、獅子の年忌ごとの旧暦八月十五夜に
豊年祭が行われる。戦後、村の守り神として崇められてきた現在の獅子は傷みが激しく将来のた
めに新しい獅子頭を作ることになった。獅子頭を作るのは、仏像彫刻師で獅子工の仲宗根正廣さ
ん。首里城正殿の扁額や沖縄県立博物館所蔵の工芸品の修復に携わってきた。地域の人たちから
の依頼を受けて獅子頭の製作や修復も手掛けている。那覇市首里末吉町の獅子や八重瀬町志多伯、
友寄の獅子等これまで61体の獅子頭を製作してきた。
海燕社は八重瀬町字志多伯から獅子頭製作の映像記録を依頼され、その製作工程を記録してきた。
その映像使用の許可を得て、仲宗根さんの手わざを中心に沖縄の獅子舞を紹介する映画を製作し
た。獅子頭の製作工程を含めた沖縄の獅子舞の全体像を描くのはおそらく初めてである。

令和4年度文化庁映画賞・優秀賞受賞
令和4年度教育映像祭(教養部門)優秀作品賞


海燕社の小さな映画会2024/4月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2023年12月/December


作  品

『モバイルハウスのつくりかた』(監督:本田孝義/2011年/98分)


日  時

2023/12/2(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:15受付、17:30開場、18:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(子供料金600円)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【モバイルハウスのつくりかた】
「TOKYO 0 円ハウス 0 円生活」「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」等の著作や、東日本大
震災後に故郷の熊本に作った避難所「ゼロセンター」等で知られる若手建築家・坂口恭平が、多
摩川河川敷暮らしの「師匠」の協力のもと、ホームセンターで揃えた総額26,000 円の材料で自身
初の建築作品「モバイルハウス」を製作。その過程を通して、住居やライフスタイルに対する既
成概念に一石を投じる。


海燕社の小さな映画会2023/12月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2023年9月/September


作  品

『芭蕉布を織る女たち-連帯の手わざ-』(1981年/30分)
企画製作:ポーラ伝統文化振興財団/製作協力:桜映画社/監督:村山英治

『奄美の泥染』(1989年/30分)
製作:民族文化映像研究所


日  時

2023/9/2(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(子供料金600円)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【芭蕉布を織る女たち-連帯の手わざ-】※アンコール上映
南国の着物として古くから人々に用いられてきた芭蕉布。しかし現在では沖縄県の大宜味村喜如
嘉で主に製作されるほかは、ほとんど見られなくなってしまっている。太平洋戦争を境に亡びて
しまった芭蕉布の復興に、生涯をささげてきた『喜如嘉の芭蕉布工房』の平良敏子さんを中心に、
糸芭蕉の栽培から染色、織りと一貫して共同作業で行われる製作工程を追い、製作にかかわる女
性たちの思いを映し出す。

文部省選定/芸術祭優秀賞/日本産業映画賞/キネマ旬報ベストテン第3位/毎日映画コンクー
ル教育文化映画賞


【奄美の泥染】※沖縄初上映
鹿児島県大島郡龍郷町・笠利町・名瀬市
伝統的な衣食住には、地域の風土や歴史が色濃く反映し、さらには地域性を超えた人間の資質の
奥深さがにじみ出ている。この映画は、奄美の泥染(大島紬の別称)の製作工程を記録するとと
もに、その奥深いものを少しでも明らかにしようとしたものである。
大島紬は、基本的には絹の平織りの織物だが、それが泥染とよばれる技法で染められ、緻密なカ
スリ模様に仕上げられるところに特色がある。タンニンを含んだテーチギ(シャリンバイ)の煮
汁と鉄分を含んだ、田の泥による染めの技法。奄美の泥染の名が、大島紬の別称でもある所以で
ある。


海燕社の小さな映画会2023/9月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2023年6月/June


作  品

『ふじ学徒隊』(監督 野村岳也/海燕社製作/2012年/48分)
『映画監督 野村岳也』(海燕社製作/2020年/12分)    
『糸満の女』(監督 野村岳也/1968年/27分)       


日  時

2023/6/11(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(子供料金600円)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【ふじ学徒隊】
※映文連アワード2012 文部科学大臣賞受賞
今年も慰霊の日がやってくる。あの沖縄戦の悲劇を70年余の歳月は次第に歴史のかなたへと追い
やろうとしている。戦争を知らない人々に、数少なくなった体験者の話に耳を傾けてもらいたい。
戦が終わり、戦場に動員された女子学徒隊の一つ「ふじ学徒隊」がふるさとへ帰ってくる。その
時、ほとんど無傷で帰ったのは自分たちだけで他の学徒隊は半数以上の戦死者を出していること
を知る。生きていることが後ろめたく思われ、戦場のことを話せなかったという。自分たちはど
うして生かされたのだろうか、と問うことから彼女たちの戦後が始まるのである……(野村岳也
新聞寄稿/2018.6.16より)

【映画監督 野村岳也】
2020年7月25日に開催された野村岳也追悼上映会のため製作されたショートムービー(12分)。
海燕社のYouTubeチャンネルで公開中の作品。

【糸満の女】
※海燕社の小さな映画会でのみ上映作品
…当時、私は製作スタッフとともに、男は海へ女は畑へ、あるいは男が魚を獲り、女がそれを売
るといったようなシンプルな暮しをさがし求めていた。複雑化した現代社会では、そのような基
本形態が殆ど見られなくなっていたからである…ある意味でこの作品は糸満に対する私たちの思
いを描いたものであり、したがってナレーションなども現実にそぐわない表現があるかも知れな
い。私は、海を仲立ちとした男と女の生が、墓という死の家へ収斂されてゆく、そんな形を見て
いたのである。ドキュメンタリーとしては独断と偏見が先行しているかもしれないが、その映像
はまごうかたなく1968年の糸満の姿をあらわしている。(野村岳也)


海燕社の小さな映画会2023/6月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2023年4月/April


作  品

『利休の茶』(桜映画社製作/1988年/47分)
『麟閣 千少庵の茶室』(民映研製作/1990年/11分)


日  時

2023/4/23(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,200円(予約制)※当日1,500円
小中高生先着10名まで無料(子供料金600円)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【利休の茶】堺の豪商の家に生まれ豊臣秀吉に仕えた千利休は、侘びの茶の湯を完成させていっ
た。映画は、映像としてはじめて本格的な資料にもとづいて、利休の茶の世界へ、造形の面から
迫ろうとするものである。現在残されているゆかりの茶室・露地・茶道具を、可能な限り探りな
がら、利休の美意識と高い精神性をみていく。映像として初めて、本格的な資料にもとづいて、
千利休の茶の世界へ主に造形の面から迫る。
〈収録〉
茶室、露地:待庵(国宝)、残月亭、不審庵、又隠(重文)、官休庵、燕庵(重文)など
茶道具:曜変天目茶碗(国宝)、青磁茶碗馬蝗絆(重文)、珠光天目、赤楽茶碗一文字、黒楽茶
碗俊寛、割高台茶碗、利休尻膨茶入、黒棗再来、茶杓ゆがみ、茶杓泪など
絵画:夏景山水図(国宝)、漁村夕照図(国宝)など

【麟閣 千少庵の茶室】麟閣とは、千利休の子・少庵が建てたと言われる茶室。1591(天正
19)年、豊臣秀吉の怒りに触れて千利休は切腹を命じられた。会津領主蒲生氏郷は千利休の子
少庵を会津にかくまった。茶室は、千小庵が保護されていたときに建てられたと言われている。


海燕社の小さな映画会2023/4月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。




























「海燕社の小さな映画会」 2022年11月/November


作  品

『YARN 人生を彩る糸』
(監督:ウナ・ローレンツェン/2016年/76分/配給:ミッドシップ)
アイスランド・ポーランド合作


日  時

2022/11/19(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、17:45開場、18:15開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【世界的なクラフト・ブームの中で生まれた、編み物が生活に根ざしている北欧アイスランド発
クラフト・アート・ドキュメンタリー】
ひとつひとつ丁寧に作られた手しごとへの回帰やクラフト・フェアの活況など昨今の世界的なク
ラフト・ブームの中、YARN(糸)を紡ぎ、編み、表現する4組のアーティストが、彩り豊かな糸に
人生を見出したパワフルな姿を描いたクラフト・アート・ドキュメンタリーが、編み物が生活に
根ざしている国・北欧アイスランドで誕生した。

【人は糸を編み、糸は人をつなぐ。編み物は「人とつながる」アート】
「編むことは言葉であり、コミュニケーション」と全身ニット集団と街を闊歩するオレク、白い
糸を人生のメタファーとして、超絶パフォーマンスを見せるサーカス・シルクール、ゲリラ的に
街をニットで彩るヤーン・グラフィティでアイスランドから世界を旅するティナ、子供たちの想
像力を刺激するカラフルなネットの遊具を世界中で作り続ける堀内紀子・・・アーティストたち
の美しい手しごとやパフォーマンスは見る者を楽しませるだけでなく、編み物を手芸から「人と
つながる」アートに昇華させようとする彼らの情熱と、信念を持って生きていく姿そのものが世
界を彩り、私たちに生きる力を与えていく。

【人生の歩みのように、ひと編みひと編み。糸と編み物の魅力を再発見】
編み物は1人で黙々とセーターやマフラーを編むものという固定概念を打ち破り、街でヤーン・
グラフティ(ヤーン・ボミング/ボンピング)を仕掛けたり、お喋りをしながらみんなで大きな
作品を作ったり、自分の手を動かして外の世界や人とつながっていく、編み物の楽しさを再発見
する。また、ひと編みひと編み、無心で続ける反復行動がヨガのように心を落ち着かせるのも魅
力のひとつ。

【糸の冒険をつなぐ、丁寧なアニメーションと語り】
アーティストと共に旅する糸の冒険は、アイスランド、デンマーク、ドイツ、ポーランド、スペ
イン、イタリア、ハワイ、キューバ、カナダなどで2年をかけて撮影された。本作が長編デビュ
ーとなったのは、アニメーターとしても活躍するアイスランド人女性監督ウナ・ローレンツェン。
女性たちが伝えてきた糸や編み物の文化を、オリジナルのアニメーションを混じえ、アーティス
トたちへのリスペクトを込めて丁寧に描いている。そして、各エピソードをゆるやかにつなぐの
が、アメリカのベストセラー作家、バーバラ・キングソルヴァーの短編小説「始まるところ」。
脚本を読んだ作家本人がナレーションにも参加し、詩的で心にじわりと沁み込んでくる珠玉の言
葉が、羊や美しい自然の映像と共に、私たちを糸の世界へ誘っていく。


海燕社の小さな映画会2022/11月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2022年10月/October


作  品

『がんと生きる 言葉の処方箋』
(監督:野澤和之/2018年/90分/製作・配給:がん哲学外来映画製作委員会)


日  時

2022/10/23(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:15受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




副作用はゼロ!この映画は、人生を変える「言葉の処方箋」です。がんに悩む人々が元気に
なるその瞬間、映画空間が明るく人々に語りかける。病に苦しむ全ての人々に贈る映画。

【あらすじ】
順天堂大学名誉教授の樋野先生が提唱する医学と哲学を結びつけた「がん哲学外来」。がん
患者の苦しみを言葉で癒す「言葉の処方箋」を処方する「がん哲学外来」から生まれた「が
ん哲学外来メディカル・カフェ」を舞台にしたドキュメンタリー。
「言葉の処方箋」は副作用ゼロ、おまけにお金もかからない。
「メディカル・カフェ」は、患者達が対話し、苦しみや悩みを分かち合い、病気と向き合う
場として生まれた交流の場。がんにかかっても明るく生きる4人の姿を通して、がんととも
に生きる人への勇気や人生の希望を見出だしていく。
がんを患っている方々やその家族に限らず、全ての病気や悩みを抱える人たちへの「言葉の
処方箋」が散りばめられている。

【映画の中での言葉の処方箋】
解決できなくとても解消はできる
マイナス×マイナス=プラス マイナスの人間同士が集まればプラスに変わることができる
あなたはそこにいるだけで価値がある存在
病気は人生の夏休み
生きている限り、人には使命がある
問題は寿命の長さではなく何をしたか
がんも病気も個性の一つです
使命感があれば寿命は延びる
全力を尽くして心の中でそっと心配する、どうせなるようにならないから

【順天堂大学 名誉教授 樋野興夫先生からのメッセージ】
2019年3月をもって『65歳の定年退職』を迎えた。癌研から順天堂大に赴任した(2003年)、
この15年の歩みから、集大成として、ドキュメンタリー映画『がんと生きる 言葉の処方箋』
が、制作されることになった。まさに、『定年退職』の恩返しのプレゼントである。
思えば私は2005年、クボタショックの年、順天堂医院で「アスベスト・中皮腫 外来」開設
する機会が与えられた。そして、2008年、順天堂医院で「がん哲学外来」が始まった。
毎日新聞、読売新聞、NHKにも大きく報道された。
10年以上前であろうか、朝日新聞の一面の記事に、私のことを『「変わり者」でなく「変
わり種」』と、紹介されたことが鮮明に甦った。「変わり種」は「からし種」の如くとのこ
とである。今年の3月7日の誕生日に『種を蒔く人になりなさい』が、発行されることになっ
た。人生不思議な出会いである。
新渡戸稲造 (1862~1933) は国際連盟事務次長時代に「知的協力委員会」(後のユネスコ)
を構成し、知的対話を行った。そのメンバー中には当時の最高の頭脳を代表するアインシュ
タイン、キュリー夫人もいたことは特記すべきことである。今こそ 国際貢献として「21世
紀の知的協力委員会? ドキュメンタリー映画『がんと生きる 言葉の処方箋』?」の世界発信
の時ではなかろうか。



海燕社の小さな映画会2022/10月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2022年9月/September


作  品

『チセアカラ われらいえをつくる』
(製作:民族文化映像研究所/1974年/57分)


日  時

2022/9/17(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、18:00開場、18:30開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




自主製作/北海道苫小牧市
1974年教育映画祭優秀賞
1974年東京都教育映画コンクール銀賞
1974年キネマ旬報文化映画ベストテン5位

1972年の春、萱野茂さんら二風谷の人々によって行われた、アイヌの伝統的な家作りの記録
である。家作りには二つの工法があった。一つは、地面に穴を掘り、柱を立て、その上に梁、
桁、屋根と組み上げていく工法。もう一つは、屋根をまず地上で組み立て、それを人力で持
ち上げて柱をかますチセ・プニ(家起こし)という工法。どちらも屋根の構造の基本をなし
ているのは、3本の材を結束した三脚状のケトゥンニである。ケトゥンニによる工法を、寄
棟造りの原型とみる人もある。
アイヌの家作りは、祈りに始まり祈りに終わる。はじめに敷地にポン(小さな)・ケトゥン
ニを立て、火をたき、イナウ(木を削って作る祭具)を立て、祈る。そこにいた虫や獣たち
の霊を慰めるとともに、この土地を一時貸してくださいという意味をもつ火の神への祈りで
ある。家が完成するとチセ・ノミ(家への祈り)。そこでは、屋根裏にヨモギで作った矢を
射るチセ・チョッチャが行われ、材料となった木や草の悪霊を鎮める儀式をする。あるいは
チセコロカムイ(家の守護神)を作り東側の柱の後ろに安置する。囲炉裏の消し炭を火の神
からいただき、サンペヘ(心臓)としてつけたイナウである。
アイヌの家作りには、アイヌの知恵や自然観をうかがうことができる。そして、それらと密
接にかかわったアイヌ語の表現のおもしろさ。ケトゥンニはそのよい例で、「(自然あるい
は神から)私・借りた・木」という意味だという。また、一対のケトゥンニをつなぐ構造材、
チセマカニ。「家・開く・木」という意味で、屋根の横ゆれやひずみを防ぐ。他に、屋根の
茅をしっかりとおさえるレウェサクマ(曲げる柴)、あるいは棟の雨漏りを防ぐための針を
使わない葺き方、ヤイコケメイキ(自ら針を使う)、壁になる茅がすかないようにとめるイ
トゥリテセ(のばして編む)の方法など、次々と現れる。



海燕社の小さな映画会2022/9月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2022年7月/July


作  品

『さなぎ 〜学校に行きたくない〜』※沖縄初上映
(監督:三浦淳子/2012年/103分/製作・配給:トリステロ・フィルムズ)
※上映後、三浦淳子監督のアフタートーク開催


日  時

2022/7/16(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、18:00開場、18:30開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




どうして、この子が不登校?
伊那谷の自然につつまれて
一生懸命に遊ぶ少女の輝きと
それを見守る母親の心の軌跡を
十四年にわたりみつめたドキュメンタリー
子どもの成長、いのちについて問いかける


長野県下伊那郡喬木村。飯田盆地を南流する天竜川河岸の豊かな自然に囲まれてすくすくと
育ってきた愛ちゃん。友達と野山を転げまわったり花を摘んでおままごとをしたりするのが
大好きな愛ちゃんが小学校に入学して間もなく、学校に行けなくなりました。困惑しつつも、
お母さんは、愛ちゃんの心に寄りそって、一日を生きるようになります。自分の人生を自分
なりのテンポで生きる愛ちゃん。カメラは1998年からの14年にわたり小学3 年生から大学
生になるまでの愛ちゃんと愛ちゃんをとりまく家族とお友達を静かにみつめます。今、未来
をになう子ども達をとりまく環境は、厳しさを増しています。世の中のスピードはますます
速くなり、効率が求められ、多くの人が結果を出さなくてはならない状況に汲々としていま
す。子ども達のストレスは増し子どもの自発的な学びや気づきを待ってあげることが難しく
なっています。『さなぎ〜学校に行きたくない〜』にはそのような今の日本において、見失
われてきた子ども達の<いのちの源>がキラキラと映し出されます。教育現場で奮闘してい
る先生方、子どもを育むお母さん達、お父さん達のみならず心豊かに生きられる未来を希求
するすべての人の心に、この作品を届けます。


【監督/三浦淳子】 1960年横浜生まれ。早稲田大学卒業。転形劇場での演劇活動の後、広
告代理店に勤務しながら私的ドキュメンタリーの映像制作を開始。1992年『トマトを植えた
日』がイメージフォーラム フェスティバル大賞。1997年『孤独の輪郭』多摩美術大学卒業
制作作品がイメージフォーラム フェスティバル特選。2008年『空とコムローイ〜タイ、コ
ンティップ村の子どもたち』が京都国際こども映画祭長編部門グランプリ受賞、あいち国際
女性映画祭招待。


海燕社の小さな映画会2022/7月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2022年6月/June


作  品

『糸満の女』(1968年/カラー/27分)
『イザイホウ』(1967年/モノクロ/49分)
特別上映:『映画監督・野村岳也』(2020年/12分)


日  時

2022/6/19(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

12:30受付、13:00開場、13:30開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【糸満の女】この作品は1968年に製作されたが、一度テレビ放送されただけで長い間眠って
いたものである。元はフィルムであるが、数十年の歳月に原版は傷み果て、今では傷ついた
この映像だけしか残ってはいない。
当時、私は製作スタッフとともに、男は海へ女は畑へ、あるいは男が魚を獲り、女がそれを
売るといったようなシンプルな暮しをさがし求めていた。複雑化した現代社会では、そのよ
うな基本形態が殆ど見られなくなっていたからである。そんな古拙な社会には失われた祈り
があり、愛があった。ある意味でこの作品は糸満に対する私たちの思いを描いたものであり、
したがってナレーションなども現実にそぐわない表現があるかも知れない。私は、海を仲立
ちとした男と女の生が、墓という死の家へ収斂されてゆくそんな形を見ていたのである。ド
キュメンタリーとしては独断と偏見が先行しているかもしれないが、その映像はまごうかた
なく1968年の糸満の姿をあらわしている。(野村岳也)

【イザイホウ】沖縄県南城市の久高島は、昔から神の島として知られ、年間三十に及ぶ神事
が、島の暮らしに組み込まれており、今でも島人によって厳粛に受け継がれている。この久
高島最大の神事が、十二年に一回午年に行われる「イザイホウ」である。
「イザイホウ」は、30歳から41歳の島で生まれ、島に生きる女が神になる神事で、四日間の
本祭を中心に一ヵ月余の時をかけて行われるのである。島の女たちは、ノロを中心に神女組
織を構成して島の男たちや島の暮らしを守ってきた。
これは、1966年の「イザイホウ」の記録作品である。
「イザイホウ」はその後1回行われ、1978年を最後に消滅した。多くの祭や神事が時代の波
とともに形骸化し観光資源に変身したケースの多いなかで、「イザイホウ」は厳粛な神事の
心を失わず、生きたまま消え去ったのである。
「イザイホウ」はまた、ドラマチックな構成を持ち、歌や踊りの原点ともいうべき内容を有
し、学問上でも価値の高い稀有の神事であった。今は、この記録映像で、その魅力の一端を
感じてもらうしかないのである。(野村岳也)


海燕社の小さな映画会2022/6月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2022年5月/May


作  品

『シバサシ -安里清信の残照-』
(監督:輿石正/2012年/カラー/90分/製作:じんぶん企画)


日  時

2022/5/14(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:15受付、17:30開場、18:00開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




本土復帰とは何だったのか。このねぼけた問いがまだ続けられねばならないのはなぜか。
1913年、与那城村屋慶名で生まれ、中国山西省での激戦に従軍し、深い悲しみをいだいて
帰ってきた安里清信。
廃墟の沖縄で教員として生き、本土復帰の翌年、国策としてのCTS(石油備蓄基地)をふくむ
巨大な金武湾コンビナート計画に抗った安里清信。
もし10年にわたる「反CTS闘争」がなかったら、金武湾には原子力発電所ができていたことを、
沖縄は忘れてしまっている。
“沖縄の住民運動にリーダーはいらない”と言い続け、一人一人の生存をかけた歩みを
共に歩みぬいた安里清信。
「海はひとの母である」その一点につっ立ち、時の革新県政の「平和産業論」に対して
抗い続けた安里清信。
屋慶名人(ヤケナンチュ)としての誇りにみちた69年間を生きぬいた。
それはそのまま、現在の沖縄そして日本本土を告発し超克する生き方であった。
飼いならされ、着ぶくれにあえぐ沖縄。
埋め立てられ続ける沖縄の海の底で、安里清信は“自分の生存は自分で創れ”と沖縄をつきはなし、
その海底森林で命の交歓の場をこしらえているだろう。
「金武湾を守る会」がつむぎ出したことは、〈海と大地と共同の力〉、それは一人一人が
自分の生存の足元をかためるときにつかみとった、祈りのことばでもあった。
安里清信生誕99年、山原の地より安里清信に会いに行く。
(監督:輿石正)※DVDジャケットより



海燕社の小さな映画会2022/5月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2022年4月/April


作  品

『彩なす首里の織物 -宮平初子-』(2003年/カラー/40分/企画・製作 ポーラ伝統文化振興財団)
『芭蕉布を織る女たち -連帯の手わざ-』
(1981年/カラー/30分/企画・製作 ポーラ伝統文化振興財団)


日  時

2022/4/9(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:15受付、17:45開場、18:00開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【彩なす首里の織物 -宮平初子-】
七種の技法により織られる「首里の織物」は、琉球王府の時代に王家や士族が着用した格調高い
織物である。宮平は沖縄戦の後、絶滅の危機に陥った首里織の復興を果たした。映画は代表的な
「花織」と「手縞」(絣織)の制作工程を中心に技法を紹介するとともに、氏の卓越した技能と
首里織にかける深い思いを記憶し、また独自の染色文化をはぐくんだ沖縄の風土と歴史などを盛
り込んだ作品である。(優秀映像教材選奨最優秀作品賞)


【芭蕉布を織る女たち -連帯の手わざ-』
南国の着物として古くから人々に用いられてきた芭蕉布。しかし現在では沖縄県の大宜味村喜如
嘉で主に製作されるほかは、ほとんど見られなくなってしまっている。沖縄戦を境に衰微してし
まった芭蕉布の復興に生涯をささげてきた『喜如嘉の芭蕉布工房』の平良敏子さんを中心に、糸
芭蕉の栽培から染色、織りと一貫して共同作業で行われる製作工程を追い、製作にかかわる女性
たちの思いを映し出す。(文部省選定、芸術祭優秀賞、毎日映画コンクール教育文化映画賞他)



海燕社の小さな映画会2021/4月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。























「海燕社の小さな映画会」 2021年11月/November


作  品

『坂網猟 −人と自然の付き合い方を考える−』(2018年/カラー/42分)
『奥羽の鷹使い −日本の狩猟習俗−』(1985年/カラー/33分)


日  時

2021/11/20(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、18:00開場、18:30開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【坂網猟 −人と自然の付き合い方を考える−】
企画・製作 加賀市文化財総合活用事業実行委員会
制   作 株式会社工房ギャレット

片野鴨池(石川県加賀市)で伝承される坂網猟は、藩政期から続く伝統猟法であり、池周辺を低く
飛び越えるカモを捕獲する。空を自由に飛ぶ野生のカモをいったいどうやって捕まえるのか。なぜ
坂網猟が300年以上も前から片野鴨池で伝承されているのか。伝統を守ってきた坂網猟師たちの姿
と猟の技、片野鴨池の自然環境を紐解きながら、そのヒミツに迫る。

スタッフ
プロデューサー 鈴木正義
監 督 今井友樹
撮 影 澤幡正範/伊東尚輝
音 楽 国広和毅
整 音 引間保二
ナレーター 柴田 暦


【奥羽の鷹使い −日本の狩猟習俗−』
企画 国立歴史民俗博物館
製作 桜映画社

奥羽地方では、猛禽クマタカを飼いならして野ウサギなどを捕える鷹狩りが伝承されてきた。映画
は、滅びゆく鷹使いの伝統習俗を記録した貴重な民俗資料でもある。冬山の厳しい大自然の中で、
人と鷹とが一体となって行なう狩猟には、自然と共存し調和を保って生きてきた山の民の息づかい
がうかがえる。

文部省選定/教育映画祭優秀作品賞/日本映画ペンクラブ推薦/優秀映画鑑賞会推薦/科学技術庁推奨



海燕社の小さな映画会2021/11月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2021年10月/October


作  品

チャップリンの『独裁者』(1940年/124分)
講演:「チャップリンとヒトラー」
講師:大野裕之(日本チャップリン協会会長)


日  時

2021/10/10(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:00受付、13:30開場、14:00開始


料  金

2,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【なぜ10/10に『独裁者』か】
2021年は戦後76年目。沖縄の人が「戦争」を初めて強烈に体験したのが1944年の「十・十空襲」だった。『独裁者』も1940年奇しくも10月10日に完成した。2つの「10月10日」を思いながら『独裁者』を「沖縄」で観てもらいたい。私たちは常に「時代にどう向き合うのか」問われている。

【ストーリー】 ユダヤ人の床屋(チャップリン)は従軍中に負傷し記憶をなくして、野戦病院に収容された。病院を抜け出した床屋がユダヤ人街へ戻ると、隣人や洗濯屋の美しい娘ハンナ(ポーレット・ゴダード)らが温かく迎えてくれた。そのころトメニア国はヒンケル(チャップリンの二役)による独裁政権となっていた。
ヒンケルはユダヤ人迫害を行い、床屋やハンナらは独裁政権の嵐に巻き込まれていく。やがて、ひょんなことからヒンケルに間違われた床屋は軍隊や群衆を前に演説をすることになった…。

【特別講演 大野 裕之さん(日本チャップリン協会会長)】
チャップリンの『独裁者』を深く理解するため、日本チャップリン協会会長で 『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(第37回サントリー学芸賞受賞/2015年)の著者、大野裕之さんの講演を企画した。脚本家・演出家。国内外のチャップリン関連企画やブルーレイ等を監修するなど遺族の信頼も厚く日本でのチャップリンの権利の代理店も務める。チャップリン関連の著書は『チャップリン作品とその生涯』(中公文庫)、『ディズニーとチャップリン エンタメビジネスを生んだ巨人』(光文社新書)等。




海燕社の小さな映画会2021/10月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2021年9月/September
県の緊急事態宣言により中止

作  品

『死者の書』(2005年/70分/カラー)
原作:折口信夫/監督・脚本:川本喜八郎/製作:桜映画社


日  時

2021/9/11(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、18:00開場、18:30開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【時代背景】『死者の書』の時代設定は、奈良時代。平城の都の文化の爛熟する一方で、疫病や疫災が流行し、天皇の病気平癒を祈願して東大寺の大仏が建立され開眼供養の行われた時代。 富と権力を取り巻く権力者達の争いが繰り返されていた。万物に霊が宿ると信じられていた時、 大陸からもたらされた仏教がようやく社会に浸透しはじめた時代である。

【あらすじ】時は奈良。大和の文化と大陸から渡来した華やかな文化がせめぎ合い溶け合った時代。平城京では大伴家持や恵美押勝らが、やまとごころや漢土(もろこし)の才(ざえ)について論じ合っている。大貴族である藤原南家(ふじわらなんけ)の郎女(いらつめ)は、当時の最も新しい文化 ― 仏教に目覚め称讃浄土経の千部写経を始めていた。彼岸中日の夕暮れ、郎女は荘厳な俤人(おもかげびと)が二上山の上にきらめき浮かび上がるのを見た。千部目の写経を果たした夕は雨、郎女はものに憑かれたように屋敷を出て、二上山のふもとまで来てしまう。そこは、女人禁制の当麻寺の境内である。 郎女は、この世への執心ゆえにさまよい続けている大津皇子の魂と出逢い、やがて皇子と俤人を重ね て見るようになる。郎女と皇子の魂は互いに惹かれ合い、郎女の一途な心は大津皇子のさまよえる魂を鎮めていく……。




海燕社の小さな映画会2021/9月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2021年8月/August
県の緊急事態宣言により中止

作  品

『彩なす首里の織物 -宮平初子-』(2003年/40分/カラー)
企画製作:ポーラ伝統文化振興財団/製作協力:桜映画社/監督:村山正美

『山田貢の友禅 -凪-』(1995年/34分/カラー)
企画製作:ポーラ伝統文化振興財団/製作協力:英映画社/監督:松川八州雄


日  時

2021/8/28(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、18:00開場、18:30開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【彩なす首里の織物 -宮平初子-】七種の技法により織られる「首里の織物」は琉球王府の時代に王家や士族が着用した格調高い織物である。宮平氏は第二次大戦後、絶滅の危機に陥った首里織の復興を果たした。本映画は代表的な「花織」と「手縞」(絣織)の制作工程を中心に技法を紹介するとともに、氏の卓越した技能と首里織にかける深い思いを記憶し、また、独自の染色文化を育んだ沖縄の風土と歴史などを盛り込んだ作品である。(優秀映像教材選奨最優秀作品賞)

【山田貢の友禅 -凪-】友禅の重要無形文化財保持者、山田貢。明治45年岐阜市に生れる。中村勝馬に師事、友禅の技法を習得、以後友禅の研究と制作を極める。現代感覚のなかに優雅な味わいを漂わせたその作風は、力強い線の構成による大胆にして簡明な意匠に特徴づけられる。自らスケッチを重ね、イメージした松文、麦穂文、網干文、波文、巴文を題材に伝統的な糯糊による糸目、せき出し、叩きの各糊を巧みに用いた表現は根気のいる作業の連続である。確かなわざに基づく美の世界を映し出す。(文部省選定、文化庁優秀映画作品賞、芸術祭優秀賞)



海燕社の小さな映画会2021/8月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。







「海燕社の小さな映画会」 2021年6月/June
県の緊急事態宣言により中止

作  品

『イザイホウ』(1967年/49分/モノクロ)

『ふじ学徒隊』(2012年/48分/カラー)

特別上映『映画監督・野村岳也』(2020年/12分)

日  時

2021/6/20(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

13:00受付、13:30開場、14:00開始


料  金

1,500円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【イザイホウ】…この作品は学術的な興味から撮ったものではありません。何の調査も準備もなく神事の二か月前白紙の状態で島へ渡ったのです。  はじめの一か月、私たちは一カットもカメラを回さずただ島を歩きまわっていました。そんななかで私たちは島民と同じような気持ちになっていったのです。  私たちはただ撮りたかったのであり完成させただけで私たちの目的は達していたのです。私たちは神人たちの心を押してまで上映する気はありませんでした。そんな次第で40年間眠らせてしまったのです。  それが2006年、なぜ初めて一般公開に踏み切ったかというと、長い年月にイザイホウをめぐる事情が変わっていたのです。イザイホウは1978年を最後に途絶えていたし、私たちが撮った神人たちも殆ど世を去りました。私たちのフィルムも原版は崩れ、プリントだけが傷つきながら残っていたのです。このまま行けば間もなくこれも痛み果て映画「イザイホウ」はほとんどの人が観ることなくこの世から消えてしまうことは間違いありません。そんな時、若い仲間(現在の海燕社の同人)から強力な後押しがあり、作品をDVD化し40年ぶりに最初の上映活動をはじめたのです…(野村岳也「午年メモリアル上映に寄せて」)

【ふじ学徒隊】学徒隊の方々が85才をこえ、今、撮っておかないと大事な記憶が闇に消えてしまうとそれほど深刻に考えずに撮りはじめた仕事だったが撮影が進むにしたがい、その内容の重さをひしひしと感じるようになった。沖縄戦で多くの女子学徒隊が半数近い戦死者を出した。名高いひめゆり部隊は222名の隊員中123名が戦死した。ふじ学徒隊は25人の隊員中3名の戦死者しか出さず、22人が生還するのである。弾丸乱れとぶ戦場でどうしてこんな奇跡的なことが起こったのか。そこには命と真剣に向き合った人々のドラマが伏在していたのである。
 戦が終わって彼女たちは焼野原と化したふるさとの村や町へ帰ってきた。そしてこんなに無傷で帰ったのは自分たちだけなのを知る。最初は生きていることが後ろめたく思われ誰にも何も話さなかったという。しかし時がたつにつれ、次第に生かされたことの意味を思うようになる。16才の少女もやがて恋をし、結婚をし、子が生まれる。この時はじめて「命どぅ宝」という言葉を実感するのである。生きていてよかった。生かされて有難かった。ふじ学徒隊の人々はようやく重い口を開く。命の大切さを語り、もうあんな戦争はあってはならないと…(野村岳也「映画『ふじ学徒隊』長野県上映に寄せて」)



海燕社の小さな映画会2021/6月会フライヤー






【重要なお知らせ】

「海燕社の小さな映画会2020」は、全プログラムを中止とさせて頂きます。開
催に向けて準備を進めてきましたが、国内外の状況から海燕社が安全対策をしても
開催はお客様にとって危険だと判断しました。ご理解の程よろしくお願いします。









「海燕社の小さな映画会」 2020年4月/April


作  品

『彩なす首里の織物 -宮平初子-』(2003年/40分/カラー)
企画製作:ポーラ伝統文化振興財団/製作協力:桜映画社/監督:村山正美

『山田貢の友禅 -凪-』(1995年/34分/カラー)
企画製作:ポーラ伝統文化振興財団/製作協力:英映画社/監督:松川八州雄


日  時

2020/4/18(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30受付、18:00開場、18:30開始


料  金

1,200円(完全予約制)


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【彩なす首里の織物 -宮平初子-】七種の技法により織られる「首里の織物」は琉球王府の時代に王家や士族が着用した格調高い織物である。宮平氏は第二次大戦後、絶滅の危機に陥った首里織の復興を果たした。本映画は代表的な「花織」と「手縞」(絣織)の制作工程を中心に技法を紹介するとともに、氏の卓越した技能と首里織にかける深い思いを記憶し、また、独自の染色文化を育んだ沖縄の風土と歴史などを盛り込んだ作品である。(優秀映像教材選奨最優秀作品賞)

【山田貢の友禅 -凪-】友禅の重要無形文化財保持者、山田貢。明治45年岐阜市に生れる。中村勝馬に師事、友禅の技法を習得、以後友禅の研究と制作を極める。現代感覚のなかに優雅な味わいを漂わせたその作風は、力強い線の構成による大胆にして簡明な意匠に特徴づけられる。自らスケッチを重ね、イメージした松文、麦穂文、網干文、波文、巴文を題材に伝統的な糯糊による糸目、せき出し、叩きの各糊を巧みに用いた表現は根気のいる作業の連続である。確かなわざに基づく美の世界を映し出す。(文部省選定、文化庁優秀映画作品賞、芸術祭優秀賞)



海燕社の小さな映画会4月会フライヤー



予約フォームを開設しました。こちらからどうぞ。



【新型コロナウイルス(COVID-19)の感染予防・拡散防止について】
〇海燕社の対策…@客席数100席限定(お客様の両隣を空席にするため客席は定員210席の半数以下にし距離を十分に取ります)。A完全予約制(万が一に備えてお客様の連絡先を把握する必要があるためです)。B上映と上映の間に換気(講堂の空調は外気を入れながら換気していますが[おきみゅーの説明]、更に予防措置として途中10分程度ドアを開放し換気します)。C上映後の意見交換会は中止。Dスタッフは全員マスクを着用します。

〇お客様へのお願い…37度以上の熱・咳・だるさのある方はご来場をお控えください。また、入場前にはしっかりと石鹸で15秒以上の手洗い、またはアルコール消毒をお願いします。手洗いはトイレでお願いします。アルコール消毒液は、おきみゅーの入口等所定の位置に設置されています。入場後お席では、私語を控える、後を振り向かない等、飛沫拡散防止にご協力下さい。咳エチケット(咳をするときはマスク、ハンカチやティッシュ、袖で覆う)もお願いします。入手困難だと思いますが、できるだけマスク着用をお願いします。

※先の見えない状況ですが、現在の判断(3/24)として、上記の対策を取りつつ予定通りに映画会を開催する所存です(全8回)。ただし状況によっては中止・延期することもあります。上映の1週間前に海燕社のウェブサイトやSNSをご確認下さい。今回入場者数を制限するにあたり、「海燕社の小さな映画会」は料金を値上げ致しております(1,000円→1,200円)。映画会の運営はお客様の入場料でまかなっております。ご理解下さいますよう宜しくお願いします。









「海燕社の小さな映画会」 2019年11月/November


作  品

『面打 men-uchi』(2006年/DV/60分/カラー/4:3)
監督・撮影・編集:三宅流
整音:種子田郷
出演:新井達矢 中所宜夫 津村禮次郎ほか
製作:究竟フィルム


日  時

2019/11/16(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※当日1,100円、上映4時間前まで受付け致します。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




22歳の若手面打、新井達矢が能楽師・中所宜夫から依頼され、一つの能面を製作し、その面が
能楽公演に使用されるまでをとらえたドキュメンタリー作品。ナレーションやインタビュー等、
言葉による説明を一切排し、ひとつの四角い木の塊が削られ、剥がされ、次第に表情を帯びて
いく様をひたすら見つめ続ける。沈黙の作業空間に、ただ鋭利な刃物が木を刻んでいく音だけ
が静かに響きわたる。

ゆふいん記録・文化映画祭松川賞






8月会の予約受付フォームへ


「海燕社の小さな映画会」 2019年8月/August


作  品

『南島残照 女たちの針突(ハジチ)』(1984年撮影・2014年制作/64分)
監督:北村皆雄 監修:名嘉真宜勝 琉歌:嘉手刈林昌
わらべ歌:糸満市西崎小学校合唱部 採譜・編曲:杉本信夫 制作:北村皆雄、三浦庸子
製作:ヴィジュアルフォークロア


日  時

2019/8/17(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※当日1,100円、上映4時間前まで受付け致します。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




この映像は一九八四年に
八十八歳から九十九歳までの
女性二十二人を撮影したものである。
南島に生きた女たちがハジチについて語った
おそらく最後の記録である。

南島にはかつて適齢期の娘たちの間に、両手の手甲から腕にかけて、ハジチ(針突)と称される
入墨をする風習があった。現在では見ることが出来なくなったが、かつては沖縄女性の象徴でも
あった。この風習が廃れた直接の原因は、明治政府の禁止令によるもので、沖縄では明治32年
に出されている。
南島における針突の歴史は古い。伝説の一部に語られているように島津氏侵入後のものではない
ことは明らかで、陳侃の『陳侃使録』(1534年)や袋中和尚の『琉球神道記』(1605年)
等に琉球婦人の入墨のことが述べられていることからも分かる。
また、南島的針突の分布を眺めた場合、南は与那国島から、北は奄美大島、喜界島まで分布し、
それはノロ文化やグスク文化、あるいは洗骨改葬文化と共存していることが知られる。
(解説書より)




「海燕社の小さな映画会」 2019年6月/June


作  品

『広島原爆 魂の撮影メモ』(2017年/28分)
『ふじ学徒隊』(2012年/48分)


日  時

2019/6/16(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

12:30開場、13:00開始 (14:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※当日1,100円、上映4時間前まで受付け致します。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




『広島原爆 魂の撮影メモ』映画カメラマン鈴木喜代治の記した広島
2017年製作/28分/16:9/日本語/ステレオ
第58回科学技術映画祭文部科学大臣賞受賞作品
監督:能勢広 企画:日映映像/能勢広 製作:能勢プロ/能勢広
1945年9月、旧日本学術研究会議原子爆弾災害調査研究特別委員会によってなされた広島の被害調査の記録を、当時の日本映画社が撮影。その生物・植物の調査の様子を日映の鈴木喜代治カメラマンが26ページの撮影メモに記録を記していた。
本作品は、この撮影時に記された撮影データーとスケッチ、その時に撮影されたショット、それと現在の広島市内の様子を見せながら鈴木カメラマンの苦悩と平和の尊さを訴えた28分の短編記録映画。

『ふじ学徒隊』
監督:野村岳也 製作:海燕社
映文連アワード2012文部科学大臣賞受賞作品
2012年製作/48分/16:9
「死」から「生」へ ― 生かされた女子学徒隊
この作品は、16才の少女たちが生と死のはざまに生きた三ヶ月余の彼女たちの記憶の記録である。少女たち一人一人を通して、生きるとは、死ぬとはどんなことかを考える時、戦争がどんなに非情なものかが浮彫りになるであろう。





「海燕社の小さな映画会」 2019年5月/May


作  品

『草・つる・木の恵み』(57分)


日  時

2019/5/11(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※当日1,100円、上映4時間前まで受付け致します。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




(作品解説)
冬に数メートルもの降雪を記録する白川郷では豊かな雪解け水も加わり、多彩な草木がある。
このフィルムは、その多彩な草木を活用した白川の生活文化を記録したものである。白川郷
の先人たちは自然に対する知恵を培ってきた。自然から適材をとりだすには、ふだんの山入
りの時からそれぞれの材料のある場所を目にとめておくことだという。また、材料を採取す
るのに適切な時期や方法など、先人からの経験によって培われていった。

≪ 水辺の草 ≫
スゲやガマは長い葉を重なり合わせて一本の草として立つ構造を持つ。その構造の見事さ。
また節がないために折れることが少なく長い繊維を持つ。これを利用して、ムシロやテンゴ
(リュック状のもの)、ハバキ(脛あて)がつくられる。

≪ 樹木の利用 樹皮をとるもの ≫
木質部を使うもの、木全体を使うものとがある。樹皮を使うのは、ウリハダカエデやシナノ
キ。驚くほど薄い樹皮の内皮から、雨具のバンドリや背あてとなるニノモなどがつくられた。

≪ 木質部を薄くへいでつかうもの ≫
しなやかで粘り強い性質をもつ樹木ハナノキが、その典型。細い板状にしたもの(ヒデ)を
組み、ヘンコという腰カゴを作る。この性質は雪に圧されては立ち上がるという環境の中で
育った、雪国の樹木ならではのものだと言われる。ヒノキ笠は捩じって笠や駕籠などの立体
的な形を。ネソ(マンサク)の潅木は合掌造り民家の結束材に利用。

≪ 木そのもの ≫
割れやすさに、その樹木の持つ繊維の性質が現れた。他に、伐採後、何十年もたって樹脂のよ
っていったアカマツの根からアカシという明かり材料も掘り出した。

≪ つる ≫
サルナシ、マタタビなどの細いつるで、ショーケ(水切りザル)を作る。捻じ曲がりの少ない、
なるたけ真っ直ぐで節のないものを選び、それを割ってヒゴ状にして使う。竹の育ちにくい白
川ならではの、つるの利用法である。山ブドウ、マフジなどの太いつるは、主に縄や綱となっ
た。

≪ 山国雪国ならではの民具 ≫
ソリ。手ゾリは雪の斜面を一人で大木さえ運ぶことができる。フタハソリは平地用のソリ。雪
国に暮らす工夫がソリの種類を生み出した。今回の作業では、文献に残っている深い渓谷を渉
るための交通用具「籠の渡し」を復元した。白川郷の人たちの先人への想い。草やつるや木は、
実際に生活の資をもたらしてきたばかりでなく、白川の風土に育つ植物とともに、知恵と工夫
をもって力強く生きてきた、この土地の先人の姿を伝えてくれたのである。







「海燕社の小さな映画会」 2019年4月/April


作  品

『林竹二の授業 ビーバー』(40分)


日  時

2019/4/20(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
              当日1,100円、予約は上映4時間前まで受付け。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【1977年、那覇市久茂地小学校3年4組の授業】
記録映画シリーズ『林竹二の授業』では1977年、1978年沖縄県那覇市立久茂地小学校を訪れた
際の、授業の記録映像である。3年生にビーバー、5年生にアマラとカマラ、6年生に開国の授業を
おこなった。今から40年程前の貴重な授業映像である。優しい口調から発せられる林竹二の言葉は、
人の好奇心を刺激し、気がつけば自然と授業に参加し、目を輝かせて聞いている子どもたちの顔が
とても印象的である。林はこの授業の中でビーバーの題材を通して追及される人間の知の本質を
探究した。ひたむきに授業の展開を追う子どもたちの真摯な顔に圧倒される。






「海燕社の小さな映画会」 2019年2月/February


作  品

シリーズ〈伝統工芸の巨匠〉

『芭蕉布を織る女たち−連帯の手わざ−』(30分)『芹沢_介の美の世界』(35分)


日  時

2019/2/16(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【芭蕉布を織る女たち‐連帯の手わざ‐】南国の着物として古くから人々に用いられてきた芭蕉布。しかし現在では沖縄県の大宜味村喜如嘉で主に製作されるほかは、ほとんど見られなくなってしまっている。太平洋戦争を境に亡びてしまった芭蕉布の復興に、生涯をささげてきた『喜如嘉の芭蕉布工房』の平良敏子さんを中心に、糸芭蕉の栽培から染色、織りと一貫して共同作業で行われる製作工程を追い、製作にかかわる女性たちの思いを映し出す。(1981年製作/監督:村山英治/文部省選定、芸術祭優秀賞、毎日映画コンクール教育文化映画賞、他)

【芹沢_介の美の世界】芹沢_介は、明治の末から大正初期にかけて『大正デモクラシー』の新風そよぐ時代に青春期を過ごし、芸術を志した。やがて工藝の道へと歩みだす。その行く手を指し示したのは、民芸運動の指導者・柳宗悦であり、沖縄の型染『琉球紅型』であった。作品は多種多彩。型染はもちろん、型絵染を生かした装丁、挿画、そして多くの生活工芸品のデザインにまで及び、どれも比類ない輝きに満ちている。(1984年製作/監督:村山英治/文部省選定、芸術祭大賞、教育映画祭最優秀作品賞、他)






2018年ラインナップ
(PDFファイル)







「海燕社の小さな映画会」 2018年11月/November


作  品

『水俣の図・物語』(1時間51分)


日  時

2018/11/10(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:00開場、17:30開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【絵画と詩と音楽でつづるもうひとつの水俣】

三つの表現による“水俣の像”
映画ではいわゆる音楽映画は別として、その音楽は映画のテーマをもとに作曲され、指定の個所に録音される。ナレーション・詩も音楽同様、時間に解析され、秒単位の計算でシーンにつけられ、映画的効果をあげる。
この映画『水俣の図・物語』の場合、その種の伴奏性をはじめからとらなかった。詞(ことば)と音楽と絵画による「それぞれの光芒のなかでの水俣の像のフォーカスの一致」といったものを試みた。映画の諸属性の制約から離れ、自由な詩想と楽想をたよりにした。丸木夫妻の『水俣の図』自体、もとより絵画の表現として完結しており、映画のために描かれたものではない以上、詩・音楽もそれと同等同位におくべきであると考えた。
絵画を分析した映像と、詩『原初(はじめ)より言葉知らざりき』・音楽『海へ』がひとつにあわされたのは最終ダビングのときであり、いごなんらの編集的加工もしていない。
映画としては一回性の実験であった。が、これは現代水俣病事件の、精神への照射の、多角的で多岐・多彩であることから生まれた方法であった。それは、同時に、表現者たちの、ただいま現在の記録ともなったのではなかろうか。(映画『水俣の図・物語』パンフレットより)



海燕社の小さな映画会11月会フライヤー









「海燕社の小さな映画会」 2018年8月/August


作  品

民族文化映像研究所2作品

『山に生きるまつり』(38分)『竹富島の種子取祭』(55分)


日  時

2018/8/18(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30開場、18:00開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




『山に生きるまつり』1970年/38分/宮崎県西都市銀鏡(しろみ)

宮崎県の山村、銀鏡(しろみ)の銀鏡神社では、厳粛に霜月(旧暦11月)のまつりが行われる。そこで行われる33番の神楽は古風な山の文化を伝えており、1977年には国の重要無形民俗文化財に指定されている。
銀鏡のある米良(めら)山地地帯は、焼畑・狩猟を生活の基本としてきた。近年は12月12日から16日にかけて行われている、この霜月まつりにも、狩猟文化が色濃く反映している。まつりに先立って狩ったイノシシの首を神楽の場に安置し、その前で夜を徹して神楽を行うのである。
12月14日の朝、神社境内に設けられた神楽の場(神屋・こうや)に「おしめ」が立てられる。おしめは神の依代である。 その下には、荒御霊(あらみたま)であるイノシシ、和御霊(にぎみたま)である米、餅などが安置される。そして、各集落からお面様(神面・しんめん)を捧げた行列が集まる。お面様がそろわないと、まつりは始まらない。
夜に入ると神楽が始まり、翌日午前10時頃まで行われる。舞うのは祝人(ほうり)。草分けの家を中心にした旧家の人々で、世襲である。村の男女が歌を掛け合う神楽囃子は、古代の歌垣を思わせる。
神楽は三つの大きい構成要素をもっている。一つは神々の降臨を願う神楽。面をつけないで舞われる。二つ目は真夜中から夜明けにかけて行われる、神々の降臨の神楽。神楽をつけた神楽である。三つ目は、夜明け以降に行われるもの。ずり面とよばれるリアルな面をつけ、ユーモラスな所作で生命の誕生や作物の豊穣をあらわす。なかでも30番目のシシトギリの神楽は、古風な狩人の装束をつけた二神が、シシ狩の所作をする。「とぎる」とは足跡を追うという意味である。
このまつり最後の日、16日朝、銀鏡川の岩場を祭場としてシシバまつりが行われる。イノシシの左耳の肉片7切れを 串にさした七切れ肴を神に供え、その年に獲れた獣の霊を慰めるとともに、これから始まる狩りの豊饒を願うのである。


『竹富島の種子取祭』1980年/55分/竹富島民族芸能保存会委嘱/沖縄県八重山郡竹富町

沖縄県八重山諸島にある竹富島。旧暦9月あるいは10月の戊子(つちのえね)の日を中心にした10日間、タナドゥイ・種取祭が行われる。
まつりを前にした節の日。人々は軒にススキをさし、生活用具にシチカズラを巻く。この日は一年の始めの日とされ、司(つかさ・女の神人)がピーヌカン(火の神)やウタキ(御嶽)、水の神に祈る。
4日間の準備期間を終えた5日目。戊子の日。農耕の神を祀るユームチウタキ(世持御嶽)に司が祈る。浄めや魔除けのための水汲み、ススキ取り、シューヌハナトリ(潮汲み)、まつりの御馳走、イーヤチ作り。戸主は畑でアワの種を蒔き、よく実るようにと祈る。この日は種子取、つまり種播きの日である。
6日目、ンガソージ(精進の願い)。静かに身を慎む日。7日目、バルヒル(発芽)の願い。司と戸主たちがユームチウタキで作物の発芽を祈ったのち、ユークイ(世乞い)をする。歌い踊って作物の豊穣と家々の安泰を願って歩く。ユームチウタキの境内では「庭の芸能」、正面にしつらえた舞台では「舞台の芸能」が行われる。舞台の芸能の最初にはハザマホンジャーが「弥勒の世、麦の世、粟の世、米の世をお願いしたのは、私でございます」と述べ、続いてミルク(弥勒)が子供たちに囲まれて登場し、感謝の舞いが奉納される。芸能が終わると、再びユークイ。8日目、ムイムイ(立毛)の願い。発芽した作物が立派に育つよう祈る。9日目、ミルクを守っている人への感謝の行事。10日目、長老が物忌みの盃を傾け、祭りは終わる。






「海燕社の小さな映画会」 2018年6月/June


作  品

『老いる 5人の記録』(58分)『ふじ学徒隊』(48分)


日  時

2018/6/16(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:15開場、17:40開始 (19:45終了)※途中入退場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。

※中学生以下、大人同伴につき1名無料

電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




『老いる 5人の記録』(監督:小泉修吉/カラー/58分/1979年/グループ現代作品)

佐久総合病院の協力の元、長野県佐久地方で生活する五人の老人たちの日常を、極力、人為的な手法を排除し、音楽もナレーションもなくただ記録することを主眼として制作、結果として、“老いを生きる”ことが生々しく浮き彫りになった作品。1977年の晩秋と、1978年の早春に私たちは、長野県佐久地方の農村地帯を取材する機会を得た。その際保健婦さんや、ヘルパーの方々の力ぞえもあって、たまたま何人かの心にのこる老人たちに出会うことができた。短い期間のつきあいであったが、その間にカメラとマイクで記録した老人たちの暮しを、まとめてみたのがこのフィルムである。


『ふじ学徒隊』(監督:野村岳也/カラー/48分/2012年/海燕社作品)

沖縄戦で動員された女子学徒隊は10校およそ500人。激戦の本島南部では、ほとんどの学徒隊が半数近くの戦死者を出した。そんな中、わずか3名の戦死者にとどまったのがふじ学徒隊。それはなぜか…。1941年、ヘチマ襟の制服を着た積徳高等女学校の1年生の写真がある。彼女たちは、一度も憧れのセーラー服を着ることなく、三年後、ふじ学徒隊となり、戦場に送り込まれる。大勢の傷病兵が送りこまれ、凄絶な治療看護活動が続いた。戦況が悪化した二ヵ月後、糸満の糸洲壕へ後退する。その一カ月後、解散命令が下り…。






「海燕社の小さな映画会」 2018年4月/April


作  品

「鬼に訊け 〜宮大工西岡常一の遺言〜」(88分)


日  時

2018/4/21(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室 (1F)


時  間

17:30開場、18:00開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




西岡常一、明治41年奈良県生まれ。木のいのちを生かし千年の建物を構築する。戦争による幾度かの応召を挟み、法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建を棟梁として手がけ、飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝え、「最後の宮大工」と称せられる。平成7年没。
技術の伝承、とりわけ宮大工の奥儀は、言葉ではなく体で覚えるもの、技術は盗むものといわれ長い時間をかけ、厳しい修練の後にごく一握りの者だけが獲得できるものである。しかし、西岡は宮大工の経験と技術、研ぎ澄まされた感覚を若い人たちに最後の力を振り絞り、残された時間と戦いながらあえて言葉で伝えようとしていた。西岡が言葉に託したものは、技術の取得の領域をはるかに超え、我々日本人の失ったものに対する警鐘と回帰ではなかったのではないか。西岡の言葉である「飛鳥に帰れ」とは、永遠なるものへの思いにほかならない。
「千年の檜には千年のいのちがあります。建てるからには建物のいのちを第一に考えなければならんわけです。風雪に耐えて立つ―それが建築の本来の姿やないですか。木は大自然が育てたいのちです。千年も千五百年も山で生き続けてきた、そのいのちを建物に生かす。それがわたしら宮大工の務めです」と西岡は言う。木は鉄を凌駕する、速さと量だけを競う模倣だけの技術とは根本的に異なる日本人のいにしえの叡智、そして自然への洞察、千年先へいのちを繋いでゆくという途方もない時間へ執念が、所縁ある人々へのインタビューから浮かび上がってくる…。





「海燕社の小さな映画会」 2018年2月/February


作  品

「イザイホウ」(49分)


日  時

2018/2/24(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室 (1F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




沖縄県南城市の久高島は、昔から神の島として知られ、年間三十に及ぶ神事が、島の暮らしに組み込まれており、今でも島人によって厳粛に受け継がれている。この久高島最大の神事が、十二年に一回午年に行われる「イザイホウ」である。
「イザイホウ」は、30歳から41歳の島で生まれ、島に生きる女が神になる神事で、四日間の本祭を中心に一ヵ月余の時をかけて行われるのである。島の女たちは、ノロを中心に神女組織を構成して島の男たちや島の暮らしを守ってきた。
これは、1966年の「イザイホウ」の記録作品である。
「イザイホウ」はその後1回行われ、1978年を最後に消滅した。多くの祭や神事が時代の波とともに形骸化し観光資源に変身したケースの多いなかで、「イザイホウ」は厳粛な神事の心を失わず、生きたまま消え去ったのである。





「海燕社の小さな映画会」 2017年11月/November


作  品

「世阿弥の能」(49分)/「能」(30分)


日  時

2017/11/25(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室 (1F)


時  間

17:45開場、18:15開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




【 世 阿 弥 の 能 】

現在にもなお発展し続ける日本の古典演劇・能の基本を確立し、高めたのが、世阿弥元清である。幼少より古典教養を身につけ、将軍・足利義満の庇護のもと、父・観阿弥の能を受け継ぎ、〔夢幻能〕にまで洗練し大成した。世阿弥の代表的な能作品の優れた舞台を取り上げ、その特色を紹介すると共に、謎めいた彼の生涯にも迫る。観世宗家の舞台、奈良生駒の宝山寺に現存する世阿弥自筆の「風姿花伝」等、実物を撮影した映像が本映画に、より一層の深みを与えている。

(1990年製作/公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団/監督:村山正美/教育映画祭・最優秀作品賞、文部大臣賞)



【   能   】

600年の歴史を経て今尚生きつづける重厚なドラマ「能」は、日本が世界に誇りうるものの1つである。この映画は、昭和30年代の名優の演技によって、「藤戸」「松風」などの演目とその名場面を映しながら、能の特質を語ったものである。今は亡き名優の演技を偲ぶとともに、若い人々や初めて能を鑑賞する人々にとっての入門書ともなっている。

(1966年製作/桜映画社/文部省特選、第10回日本紹介映画・ビデオコンクール金賞、第19回カンヌ国際映画祭短編部門正式出品)






「海燕社の小さな映画会」 2017年8月/August



作  品

「月あかりの下で 〜ある定時制高校の記憶〜」(115分)


日  時

2017/8/26(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室 (1F)


時  間

17:00開場、17:30開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




演出・撮影・編集:太田直子

プロデューサー:田野稔

映像協力:日本テレビ/製作著作:グループ現代



埼玉県立浦和商業高校定時制クラスを舞台に、2002年の入学から2006年の卒業までの4年間に
密着したドキュメンタリー。派手な身なりで教師に暴言を吐く生徒、家庭内暴力が原因で登校で
きなくなった生徒、自傷行為を繰り返す生徒など、家庭や社会生活の中で問題を抱えながらも支
え合う若者たちを映し出す。平成22年度文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞 /2010年度日本映
画ペンクラブ・文化映画部門第1位、他多数受賞。



海燕社の小さな映画会8月会フライヤー







「海燕社の小さな映画会」 2017年6月/June



作  品

「ふじ学徒隊」(48分)/「戦場ぬ童」(26分)


日  時

2017/6/24(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)


時  間

17:30開場、18:00開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




―戦場からの二つの遺言―



72年前、戦場に投げ込まれた沖縄の子供たちが、戦争を知らない子供たちに、
戦世やならん、と、訴える『戦場ぬ童』。
製作に携わった人たちも半数近くが物故しています。
セーラー服に憧れて、女学校へ入った少女たちが戦争に巻き込まれ、
一度も着ることのなかったセーラー服の遺言『ふじ学徒隊』。
この二作品の間に30年の年月があります。
しかし、沖縄の状況は変わらぬ戦世。そこに注目してほしい。



海燕社の小さな映画会6月会フライヤー







「海燕社の小さな映画会」 2017年4月/April



作  品

「鳥の道を越えて」(93分)


日  時

2017/4/22(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室 (1F)


時  間

17:30開場、18:00開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)


あらすじ

映画の舞台は監督・今井友樹の出身地、岐阜県東白川村。あるとき祖父・今井照夫から、
かつて故郷の空が渡り鳥の大群で埋め尽くされたという話を聞かされる。孫である監督は
“鳥の道”を探し求めて旅にでる。渡り鳥の大群が渡っていた時代、村では「カスミ網猟」が
行われていた。渡り鳥を「カスミ網」でどのように捕まえたのか。なぜ渡り鳥を食べなければ
ならなかったのか。そしてなぜ現在は禁猟になっているのか。旅の過程で生まれるひとつ
ひとつの疑問を丹念に追っていく。


4/22上映 「鳥の道を越えて」フライヤー














「海燕社の小さな映画会」 2017年2月/February



作  品

「山人の丸木舟」(32分)
「竹縄のさと」(36分)


日  時

2017/2/4(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

17:45開場、18:15開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)


2/4上映 「山人の丸木舟」「竹縄のさと」フライヤー












「海燕社の小さな映画会」 11月/November



作  品

「糸満の女」(27分)
「歌の国、恋の島 八重山」(25分)


日  時

2016/11/18(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

17:45開場、18:15開始 (19:45終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)


FACEBOOK イベントページ

https://www.facebook.com/events/661092284067835/?active_tab=discussion


11/18上映 「糸満の女」「歌の国、恋の島 八重山」フライヤー










「海燕社の小さな映画会」 8月/August



作  品

人形アニメーション映画「死者の書」
(原作:折口信夫/監督・脚本:川本喜八郎/製作:桜映画社/2005年/70分


内  容

日本を代表する人形美術家・アニメーション作家川本喜八郎が、民俗学者折口信夫の不朽の名作を
人形アニメーションで初めて映像化した作品。奈良、平城京。藤原南家の姫、郎女(いらつめ)が、若く
して非業の死を遂げた大津皇子(おおつのみこ)の彷徨える魂を一途な信仰で鎮めていく物語である。


日  時

2016/8/27(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

17:30開場、18:00開始 (19:15終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




8/27上映 「死者の書」フライヤー





大伴家持(おおとものやかもち)




大伴家持(おおとものやかもち)と恵美押勝(えみのおしかつ)




俤(おもかげ)びとと亡霊




布を縫う郎女(いらつめ)




郎女(いらつめ)、語り部














「海燕社の小さな映画会」 6月/June



作  品

「ふじ学徒隊」
(製作:海燕社/2012年/48分/映文連アワード2012文部科学大臣賞受賞)


日  時

2016/6/19(日)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

16:00開場、16:30開始 (17:20終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)




6/19上映 「ふじ学徒隊」フライヤー







「海燕社の小さな映画会」 5月/MAY



作  品

「奥会津の木地師」
(製作:民族文化映像研究所/1976年/55分)


日  時

2016/5/28(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (19:30終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)



5/28上映 「奥会津の木地師」フライヤー












海燕社の小さな映画会2016
開催のお知らせ


2016年の「海燕社の小さな映画会」は―
1/30「イヨマンテ 〜熊送り」3/26「食卓の肖像」を上映致します。ご予約お待ち致しております。

「海燕社の小さな映画会」3月/March

海燕社の小さな映画会2016フライヤー


作  品

「食卓の肖像」(監督:金子サトシ/2010年/103分)


日  時

2016/3/26(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

14:00開場、14:30開始 (16:00終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)









「海燕社の小さな映画会」1月/January

1/30上映 「イヨマンテ」フライヤー
海燕社の小さな映画会2016フライヤー







作  品

「イヨマンテ 〜熊送り」(製作:民族文化映像研究所/1977年/103分)


日  時

2016/1/30(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

14:00開場、14:30開始 (16:00終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)










海燕社の小さな映画会2015
開催のお知らせ


今年は、「イザイホウ」「ふじ学徒隊」の劇場公開、再上映等で海燕社の小さな映画会をお休み致しておりましたが、12/12(土)、沖縄県立博物館・美術館講座室に場所を変えて開催致します。 上映作品は ―  戦後最大といわれた1966年の「イザイホウ」(野村岳也監督作品)と、イザイホウがなかった最初の午年の久高島を描いた「イザイホー1990年 久高島の女たち」(民族文化映像研究所製作)の2本立てです。 料金1,000円、要予約※定員(50名)に達し次第閉め切ります。皆様のご予約をお待ち致しております。

作  品

「イザイホウ」(監督:野村岳也/1967年/49分)
- 神の島・久高島の祭祀-

「イザイホー1990年 -久高島の女たち-」
(製作:民族文化映像研究所/1991年/30分)


日  時

2015/12/12(土)


場  所

沖縄県立博物館・美術館 美術館講座室 (1F)


時  間

18:00開場、18:30開始 (20:00終了)※途中入場はできません。


料  金

1,000円(要予約)※先着順、定員に達し次第、締め切らせていただきます。


電  話

098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)



海燕社の小さな映画会2015フライヤー

フライヤー(作品解説入り)


海燕社トップページへ

Copyright(C)2010.kaiensha.All Rights Received